Comments on 「Spajam2024(スマホアプリのハッカソン)の本選に出て、プランナー力の差で打ちのめされた体験談」
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丁寧な振り返りの記事、ありがとうございます。読ませていただいて、少し異なる視点から見えてきたことを共有できればと思います。
# プロジェクトの本質について
記事を拝見して、まず共有したいのは、このプロジェクト全体に内在していた「運試し的な要素」についてです。これは決して否定的な意味ではなく、むしろハッカソンという場における本質的な特徴だったのではないでしょうか。これは単なる準備不足や実力の問題ではなく、アイディアの創出から実装までの一連のプロセス全体に関わる本質的な特徴だったと考えています。
アイディア出しから実装までの過程において、不確実性は避けられない要素でした。実際、プロジェクト終了後に様々なアイディアが出てきたことからも、限られた時間での最適解の発見がいかに難しいものであるかが分かります。
# 時代背景の中での判断
現代のソフトウェア開発環境において、私たちが向き合っていた課題は、より広い文脈で捉える必要があるように思います。豊富なソフトウェアリソースやAIツールが存在する中で、技術的な課題への向き合い方は、単純な実装力の問題を超えた判断が求められていました。バグをとれるのかどうかといえば実装力の話ですが、別のソフトウェアリソースを選ぶ、あるいは、別のソフトウェアリソースを探しに行く、といえば大局観の話でもあります。
特に印象的だったのは、センサーの活用について審査員から評価を得られた点です。これは、不確実性を含む判断の中でも、確かな手応えのあった選択だったと言えるでしょう。振り返った今でも、他の選択が明確な「正解」だったとは言い切れないのではないかと。
# より本質的な視点
記事では時間管理や実装力の観点から分析されていますが、もう少し違う角度からも見てみたいと思います。より本質的な課題は、豊富なリソースが存在する現代において、どのように俯瞰的な判断を行うかという点にあるのではないでしょうか。
記事では時間管理や実装力の観点から分析されていますが、内部的な実力の問題としてではなく、外部環境を含めた総合的な判断の問題として捉えたほうが見通しがいいかもしれません。それは利用可能なリソースの把握と選択、そして技術的挑戦と実現可能性のバランスを取ることです。もちろん、これは決して容易な判断ではありませんでした。
# 最後に
記事からは真摯な振り返りの姿勢が伝わってきました。ただ、もう少し違う角度からの評価も可能かもしれません。
確かに改善の余地はあったと思います。しかし、それは必ずしも実力や能力の問題というよりも、不確実性を含む状況下での判断をどう行うかという点が、より本質的な課題だったように思います。その点でこそ、今回の経験は、次回に向けての貴重な知見になるのではないでしょうか。
振り返りとして重要なのは、このプロジェクトを単純な実力や能力の問題として捉えるのではなく、不確実性を含むプロセス全体をどう捉え、どう判断していくかという視点です。しかし、それは必ずしも実力や能力の問題というよりも、時代背景を踏まえた上で、どのような選択が最適だったのかという、VUCAの時代への向き合い方がより本質的な検討課題だったのではないでしょうか。
#### 後輩より、まごころをこめて